外反母趾を自分で治す

外反母趾を治すためには、毎日足のトレーニング

 

 

これまで述べたように外反母趾がひどくなるとほかの指まで外反し、小指は内反。痛いばかりか、足の形はとてもいびつになってしまいます。さらに親指が第2指の下に入りこむと第2指は下から押しあげられて関節が背側に脱臼し、背屈(指の背側を曲げた状態)したまま屈曲できなくなり、指先から2番めの関節はゆるんで屈曲したまま角が靴の甲革にあたりタコになって痛みます。

 

 

これが“槌趾(つちゆび=突き指)”と呼ばれる状態で、さらに悪化すると第3指槌趾を引きおこす場合も。こんな悲惨な状況に陥る前に、日常から足のトレーニングを継続しておくことが外反母趾の改善・予防には有効です。

 

 

足の機能を回復させるトレーニングで本来の機能が十分発揮できるようになれば、足のトラブルを予防しバランスのとれた美しい歩き方ができるようにもなります。

 

 

トレーニングのポイントは、体重がかかっている状態・体重がかかっていない状態のそれぞれで行うこと。また、入浴後など足指の血行がよくなって、筋肉がほぐれたときに毎日行うとより効果的です。外反母趾に効く、ホーマン体操という有名な治療エクササイズがあります。次章では、具体的な体操の内容を紹介していきましょう。